NISA・資産配分 · NEWS CHECK

オルカン600万円は持ちすぎ? 許容損失から比較ラインを計算

金融資産、守る資金、許容損失、下落条件、現在の株式額の5つで比較ラインを計算。30%・50%・60%の感応度と3ケースを示します。

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確認範囲
発表日時: 2026-08-22T02:00:00+09:00 / 最終確認: 2026-08-24T00:09:20+09:00。事実、検証結果、解釈、未確定事項を分けて記載しています。
免責
これは公開情報を整理する教育目的の記事で、投資助言や特定銘柄の売買推奨ではありません。
金融資産1,000万円、守る資金300万円、許容損失200万円、現在株式600万円を例に、30%、50%、60%下落時の比較ラインと損失額を計算する表
ストレス条件上の比較ラインは、金融資産から守る資金を引いた額と、許容損失を下落率で割った額の小さい方です。

対象:

オルカンを続けるか迷う人向けに、2026年8月23日時点の一次資料と再計算できるストレステストを示します。算出値は推奨配分や予測ではなく、生活予定・許容損失と現在の株式額の矛盾を探す比較ラインです。

この記事のポイント

何が起きたか

8月22日、日本経済新聞が「『オルカン一択』再検討の時」を公開しました。無料公開部分では、オルカンが債券を含まないことと、3年前の10年国債利回りが0.5%前後だったとの言及まで確認できます。1 ただし、それだけでは自分が株式をいくら持てるかは分かりません。

本稿は会員限定本文の処方箋を根拠にせず、現在の株式額が家計の条件に収まるかを5つの値で点検します。

一次資料で確認できたこと

事実 2026年8月時点 計算との関係
オルカン 内外株式が主対象、原則為替ヘッジなし3 全資産ではなく世界株式
MSCI ACWI 2,460銘柄、米国63.55%、上位10銘柄24.21%2 地域分散しても株式全体は下がり得る
最大ドローダウン 月次ネットリターン・米ドル建てで58.38%2 60%条件を見る参考。将来予測ではない

MSCIの58.38%は、2000年12月29日以降を観測期間とする月次ネットリターン(米ドル建て)の最大ドローダウンで、下落期間は2007年10月31日から2009年3月9日です。円換算オルカンの投資家実績とは一致しません。

投資家にとって何が変わるか

5つの値で比較ラインを作る

用意するのは、①金融資産、②日常・緊急・数年以内の支出に使う「守る資金」、③生活予定を変えずに受け止められる許容損失、④30%・50%・60%など複数の株式下落率、⑤現在の株式額です。

  1. 資金条件額=金融資産−守る資金。マイナスなら0とします。
  2. 損失条件額=許容損失÷株式下落率。
  3. 2つの小さい方を、ストレス条件上の比較ラインとします。

現在の株式額と比較ラインの差も計算します。比較ライン以下でも安全を意味せず、上回っても売却指示ではありません。

日本証券業協会も、日常資金と近く使う資金を預貯金、当面使わない資金を投資候補に分けています。5

1,000万円の例では、下落条件で結果が変わる

金融資産1,000万円、守る資金300万円、許容損失200万円、現在の株式額600万円とします。

下落条件 比較ライン 現在株式の想定損失 許容損失超過額 株式額の比較ライン超過額
30% 667万円 180万円 条件内 条件内
50% 400万円 300万円 100万円 200万円
60% 333万円 360万円 160万円 267万円

金額は1万円単位に丸めました。30%・50%・60%は確率予測ではなく、結果の変わり方を見る条件です。

年齢ではなく、どの条件が比較ラインを決めたかを見る

次の仮想3ケースは50%下落時です。

条件 金融資産 守る資金 許容損失 現在株式 比較ライン 結果
長期資金が多い 1,000万円 200万円 400万円 600万円 800万円 条件内
近い支出が大きい 1,000万円 500万円 300万円 600万円 500万円 100万円超過
許容損失が小さい 2,000万円 800万円 300万円 1,200万円 600万円 600万円超過

同じ年齢でも支出予定と許容損失で結果は変わります。米国以外の株式を足しても株式総額は減らないため、地域配分より先にこの金額を確認します。金融庁も、ライフステージ、財産、目的、リスク許容度、ポートフォリオ全体に応じた情報確認を求めています。4

まだ分からないこと

この計算は株式以外の資産価値を不変と置きます。REIT、暗号資産、外国債券などの損失も想定するなら、その額を許容損失から先に引きます。為替、税、手数料、NISA枠、年金、保険、不動産、将来収入も含みません。

60%条件はMSCIの条件付き過去実績を参考にした厳しい仮定ですが、将来の下落幅や発生確率は分かりません。守る資金と許容損失も家計ごとに設定し直す必要があります。

次に確認するポイント

金融資産、守る資金、許容損失、現在の株式額を書き、許容損失を30%、50%、60%で割ります。各結果と「金融資産−守る資金」の小さい方を、現在の株式額と比べます。

上回った場合は、どちらの条件が比較ラインを決めたかを特定します。近い支出なら守る資金の分離、損失条件なら許容額と株式総額を再確認します。生活予定や収入が変わった時も同じ式で更新します。

本稿はAIを使用して資料探索、数値整理、計算表、草稿作成を補助し、根拠と計算は出典・計算表で確認しました。特定商品の売買や一律の資産配分は勧めません。

出典


  1. 日本経済新聞「『オルカン一択』再検討の時」2026年8月22日。会員限定本文は根拠に使用していません。 ↩

  2. MSCI「MSCI ACWI Index (USD) Factsheet」2026年7月31日基準。 ↩↩

  3. 三菱UFJ銀行「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」2026年8月21日基準。 ↩

  4. 金融庁「安定的な資産形成に向けた顧客対応について」2025年4月11日。 ↩

  5. 日本証券業協会「投資の時間 LESSON2『資産運用とは?』」。 ↩